「行けないな」と思っていたのに、いざ最終日となると諦めがつかなくて、
開館時刻に間に合うように、汗だくで自転車を走らせて、東京国立博物館へ。
『プライスコレクション-若冲と江戸絵画展』
開館したばかりの時間帯でも激混み。
目玉展示である伊藤若冲の作品の前は、長蛇の列。
展示会での出来事。
・こういう展覧会に来ている若者は、メガネ男子率高し。
よくよく観察すると、メガネ男子にも2種類あって、
本が大好き文系ひょろメガネ君(普通のジーンズに生地薄めのTシャツ)と、
こだわりあるぜ芸大系オサレメガネ君(派手なズボンや変わった帽子を着用)。
自分が興味がある分野に、自分が興味のある異性が多いって最高。
もちろん見ているだけですが。
・伊藤若冲の『紫陽花双鶏図』の前で小競り合いを目撃。
行列の進みが遅いので、一部始終が耳に入ってくる。
「そんなところに突っ立っていたら通行の邪魔になる」と主張する初老の男性(推定65歳)、
「ここに立って何が悪い、そっちがぶつかってきたんだろ」と主張する男の子(推定20歳)、
予期せぬ出来事におろおろしっぱなしの青年の連れらしき女の子(推定20歳)。
男の子は、完全に激昂してしまっていて、「とにかくぶつかってきたそちらが謝れ!」の一点張り。
初老の男性は、世間に揉まれてきた分余裕綽々、「では、ごめんなさい、でも、そちらも悪い」と、上から目線。
女の子は、横から力弱く、「謝ってもらったんだから、ね、ね」と、男の子のとりなしに必死。
(しかし、男側はそのとりなしを無視)
私の連れがこんな無様な真似をしたら、
その場で一発蹴りをかまして、置いて帰る。
他人事ながら、女の子のふがいなさに、内心いらいら。
もっとびしっとせい、びしっと。
(男の子の馬鹿さ加減はもはや論外)
・例によって例のごとく、忘れ物。
2,500円の図録を購入しようとお財布を見たら、1,000円しか入っていない。
諦めて帰りかけたときに、かばんの中に予備財布が入っていたことを思い出す。
「過去の自分、でかした」と思いつつ、予備財布をチェックすると、千円札が1枚。
「どこかに500円はないものか」とかばんの底をさらいまくったところ、500円玉が1枚。
ずぼらだと、たまによいことがありますな。
作品は、酒井抱一『十二ヶ月花鳥図』(
これと
これ)が素晴らしかったです。
見ているだけで桃源郷に運ばれる思い。